リースバックとリバースモーゲージの違いは？仕組みを知って不動産活用を！

「リースバック」と「リバースモーゲージ」は、どちらも不動産を活用した資金調達方法として、近年、注目を集めています。
自宅に住み続けながら資金を受け取ることのできるといる点では共通している2つですが、その仕組みには大きな違いがあります。
そこで今回は、周南市周辺で不動産を所有している方に向けて、リースバックとリバースモーゲージの違いについて解説します。
それぞれの仕組みや特徴を知って、ご自分がどちらに向いているのかを把握しておくと良いでしょう。

リースバックとリバースモーゲージの違いとは？仕組みをご紹介

リースバックとリバースモーゲージは、自宅に住み続けながら資金を得ることのできる不動産の活用方法ですが、その仕組みは大きく異なります。

リースバックとリバースモーゲージの仕組みの違いとは？

それぞれの仕組みの違いをみていきましょう。
リースバックの仕組み
リースバックは、現在住んでいる自宅を売却し、売却後は賃貸物件としてそのまま住み続けるという仕組みになっています。
自宅を売却することで、まとまった現金を一括で受け取ることができ、その使途は自由です。
また、売却後は家賃を支払うことになりますが、契約内容によっては将来的に自宅を買い戻すことも可能です。
リバースモーゲージの仕組み
リバースモーゲージは、現在住んでいる自宅を担保として金融機関へ提供し、担保の資産価値に応じた上限額までの融資を受けながら住み続けるという仕組みです。
資金の受け取り方は、毎月一定額を受け取る方法、一括で受け取る方法、上限額までを随時に受け取る方法の3つのなかから選ぶことができます。
そして、借り入れた金額は、亡くなったとき、または契約期間の終了時に自宅を売却することで一括返済します。
なお、リバースモーゲージにより受け取った資金はリースバックの場合と違い、あくまでも金融機関から借り入れたお金なので、その使途には制限があり、生活費やリフォーム費用など金融機関が認めるものに限られます。

もっとも大きな違いは「売却代金」なのか「借り入れ」なのか

このように、リースバックとリバースモーゲージの仕組みには大きな違いがあります。
なかでも、もっとも大きな違いは、受け取った資金が売却代金なのか借り入れなのかという部分です。
リースバックでは自宅の売却により売却代金を受け取り、リバースモーゲージでは自宅を担保に資金を借り入れることになります。

リースバックとリバースモーゲージの違いとは？メリットを比較

その仕組みが大きく異なるリースバックとリバースモーゲージですが、それぞれのメリット・デメリットも違います。

リースバックとリバースモーゲージのメリットの違いは？

リースバックのメリットを2つご紹介します。
1.条件が緩く利用しやすい
まず1つ目のメリットは、リースバックは年齢や対象物件などの条件が緩く利用しやすい点です。
また、得た資金の使途に制限がないため、生活費はもちろん、事業資金や子どもの教育資金、住宅ローンの返済に充てることもできるので、幅広く活用できます。
2.固定資産税などの維持管理コストがかからない
2つ目のメリットは、自宅の維持管理にかかっていたコストの負担がなくなる点です。
リースバックでは自宅を売却することにより所有権を手放すことになるため、以後は固定資産税や修繕費などを負担せずに住み続けることが可能です。
リバースモーゲージのメリットを2つご紹介します。
1.毎月の返済は利息のみ
リバースモーゲージの1つ目のメリットは、毎月の返済額が少ない点です。
リバースモーゲージの場合、融資といっても月々の返済は利息のみなので、返済のために手持ちの資金を削る心配はありません。
2.高齢でも利用できる
2つ目のメリットは、リバースモーゲージは高齢でも利用可能な点です。
リバースモーゲージはシニア向けのサービスなので、利用条件が50歳以上、65歳以上などとする金融機関が多くあります。

リースバックとリバースモーゲージのデメリットの違いは？

リースバックのデメリットを2つご紹介します。
1.家賃設定が高くなりがち
まず1つ目のデメリットは、家賃設定が高い傾向にある点です。
そのため、毎月の支払いが利息だけのリバースモーゲージと違い、リースバックは毎月の支払額が多額になる可能性があります。
2.いつまでも住み続けられるとは限らない
2つ目のデメリットは、いつまでも住み続けられるとは限らない点です。
リースバックでは、賃貸借契約によっては居住期間が2年のみなどというケースも多くあるため、契約内容をしっかりと確認することが大切です。
リバースモーゲージのデメリットを2つご紹介します。
1.利用条件が厳しい
まず1つ目のデメリットは、利用条件が厳しい点です。
リバースモーゲージでは、資金の使途だけでなく対象物件や収入などの条件が厳しく設定されています。
2.借り入れには限度額がある
2つ目のデメリットは、融資限度額に達してしまうと以後は資金調達が難しくなる点です。
また、自宅を売却しても全額返済できない場合には、相続人が現金で支払わなければならない可能性もあるので注意が必要です。

リースバックとリバースモーゲージ！向いている方の違いを解説

リースバックとリバースモーゲージ、それぞれどのような方に向いているのか、その違いを解説します。
リースバックは次のような方に向いている方法です。

まとまった現金が必要な方

リースバックは、すぐにまとまった現金を受け取りたい方に向いている方法といえます。
現金一括で受け取れる売却代金は自由に使えるため、新しく事業を始めたい方や住宅ローンの支払いが苦しい方などに向いています。
また、住み続けられるといっても居住期間が定められるケースも多いため、高齢者住宅への住み替え資金としての利用もおすすめです。
引っ越し先が決まっていなくても、売却後もしばらく自宅に住むことができるので、ゆっくり準備をすることができます。

自宅の維持管理を負担に感じる方

不動産を所有していることで発生する税金や修繕費などにかける費用や手間を負担に感じている方は、リースバックが向いています。
また、所有権を手放すことで、将来的に相続人が揉めることも、困ることもなくなります。
リバースモーゲージは次のような方に向いている方法です。

年金収入だけでは不安な方

リバースモーゲージは、年金収入にいくらかプラスで安心感を得たい方に向いている方法といえます。
年金のように毎月数万円の一定額を受け取ることが可能で、月々の返済は利息だけの少額なので、老後資金に不安を感じている方にピッタリです。

相続人に家を相続する意思のない方

子世代はみな自分の家を所有している場合や、遠方に住んでいる場合など、将来、確実に空き家となる自宅に住んでいる方はリバースモーゲージが向いています。
相続人の意思は契約前の審査でも確認されるので安心です。

まとめ

このように、リースバックとリバースモーゲージは大きな違いのある不動産活用方法です。
それぞれの仕組みや特徴を理解して、ご自分に向いている方法を選びましょう。
私たち「ハウスドゥ周南城ケ丘店」は、周南市・下松市・光市を中心に不動産売却のサポートをしています。
今の家の価値を知りたいだけという方も、お気軽にご相談ください。