増加を続ける空き家の種類とは?放置したらどうなるかを解説

増加を続ける空き家の種類とは?放置したらどうなるかを解説

この記事のハイライト
●空き家は「賃貸用の住宅」「売却用の住宅」「二次的住宅」「その他の住宅」という4種類に分けられる
●空き家の種類のなかで「その他の住宅」の増加率がもっとも高い
●空き家を放置し続けた場合、行政から「特定空家」に認定され、税金が上がるおそれがある

空き家は4種類に分けられますが、そのなかでも「その他の空き家」の増加が問題になっています。
空き家を放置してしまう方も少なくありませんが、空き家の管理をせずにいるリスクを把握しておく必要があります。
この記事では、空き家の種類とはなにか、また、増加率の高い空き家の種類、空き家を放置することによるリスクについて解説します。
周南市や下松市、光市で空き家をお持ちの方は、ぜひご参考にしてください。

\お気軽にご相談ください!/

4つに分けられる空き家の種類とは?

4つに分けられる空き家の種類とは?

総務省による統計では、空き家は「賃貸用の住宅」「売却用の住宅」「二次的住宅」「その他の住宅」という4種類に分けられます。
ここでは、空き家の種類について解説します。

賃貸用の住宅

賃貸用の住宅とは、賃貸物件として貸し出そうとしているものの、入居者がおらず空き家になっている住宅のことです。
新築でも中古でも賃貸用の住宅の空き家としてカウントされます。
なお、総務省が5年に1度公表する「平成30年住宅・土地統計調査」の「住宅及び世帯に関する基本集計」によると、空き家全体のおよそ51%が賃貸用の住宅に該当します。

売却用の住宅

売却用の住宅とは、売却するために空き家になっている住宅のことです。
総務省の統計では、およそ3.5%の割合の空き家が売却用の住宅となっています。
賃貸用の住宅と同様に、新築と中古のどちらも売却用の住宅の対象となります。

二次的住宅

日常的に人が住んでいないものの、別荘やセカンドハウスなどとして一時期だけ利用される住宅のことを「二次的住宅」といいます。
避暑に使われる家や、残業で遅くなったときに宿泊するための家などが二次的住宅と呼ばれ、空き家全体の4.5%が二次的住宅にあたります。

その他の住宅

賃貸用の住宅、売却用の住宅、二次的住宅のいずれにも該当しない空き家のことを「その他の住宅」といいます。
長期出張や転勤などをきっかけに長期間人が住んでいない家や、解体予定の家もその他の住宅となります。
また、相続したものの利用する予定がなく、誰も住んでいない空き家もその他の住宅として数えられます。
空き家全体の約41.1%を占めており、近年問題視されることが多いのが、その他の住宅です。

この記事も読まれています|空き家を現状のままか更地で売りたい!メリットと売却にかかる費用を解説

\お気軽にご相談ください!/

増加率の高い空き家の種類とは?

増加率の高い空き家の種類とは?

過去のデータと2018年の統計を比較すると、増加率の高い空き家は「その他の住宅」であることがわかります。
ここでは、空き家の各種類の増加率について解説します。

増加率が高い種類はその他の住宅

2013年と2018年の統計による空き家の増加率を見ると、二次的住宅は7.3%減、売却用住宅は4.5%減、賃貸用住宅は0.4%増、その他の住宅は9.1%増となっています。
このことから、近年もっとも増加率の高い空き家は、その他の住宅であることがわかります。
空き家の種類の統計を始めた1978年には約98万戸だったその他の住宅は、2018年には約349万戸まで増加しています。

かつて増加率が高かったのは賃貸用住宅

空き家のなかでもっとも割合が多い賃貸用住宅は、かつては空き家全体の61.1%を占めるまでになっていました。
相続税対策として建てられた賃貸用住宅が多くなり、一部では賃貸物件の需要よりも供給が上回ったことから空室が増えたと考えられます。
賃貸用住宅の空き家はなお増加しているものの、最新のデータの増加率はそれほど高くありません。

その他の住宅が増加している理由

その他の住宅の増加率が高いのには、いくつかの理由が考えられます。
その理由の1つが、社会の高齢化が進むなか、相続などにより取得した空き家を活用しきれず、空き家として放置されていることです。
その他の住宅の空き家の増加には都心部に人口が集中していることも関係しており、地方にある親の家を活用できず、空き家になっている住宅も多いでしょう。
また、一人暮らしの高齢者が長期入院または施設への入居をおこなった場合、長期的に空き家になってしまいます。
出張や転勤による空き家であれば、その後はまた人が暮らすようになることが多いですが、高齢者が施設に入居した場合などはもうこれまでの家には戻らないケースも少なくありません。
適切な管理をされていない空き家は劣化が早く進み、ますます利用しにくくなるという悪循環におちいります。
このような理由から、利用できない空き家が増加していると考えられるでしょう。

この記事も読まれています|空き家を現状のままか更地で売りたい!メリットと売却にかかる費用を解説

\お気軽にご相談ください!/

空き家の種類「その他の住宅」を放置するとどうなる?

利用する予定のない空き家は、つい放置してしまう方も少なくありません。
しかし、空き家を放置することでさまざまなリスクが生じます。

放置すると空き家が劣化する

管理されずに放置された空き家は、人の出入りがないことから溜まった湿気がカビや腐食の原因となり、建物が損傷しやすくなります。
通水していない水道管はサビなどで劣化しやすく、封水が蒸発することで悪臭の原因ともなります。
また、定期的に庭の手入れをしなければ、雑草が生い茂るだけでなく、外から不法投棄されたゴミなどがたまることもあります。

近隣住民からの苦情のもとになる

空き家の放置を続けた場合、近隣住民にも迷惑をかけるおそれがあります。
空き家の敷地内に雑草が多いと、害虫や害獣が発生しやすくなり、近所にも悪影響を与えるでしょう。
ひと目で空き家だとわかるほど劣化した建物が建っていれば、町全体の印象も悪くなりかねません。
また、管理が行き届いていない空き家は不審者が侵入しやすく、放火犯に目を付けられることもあるため、周辺の治安悪化にもつながります。
このようなことから、空き家を放置していると近隣住民から行政に通報されることがあります。

特定空家に認定される

近隣住民から通報されたことをきっかけに、空き家が周りに悪影響を与えると認められた場合、行政から「特定空家」に認定されることがあります。
特定空家に認定されると、現状を改善するための助言や指導がおこなわれます。
状況が改善しない場合、住宅が建っている土地であれば受けられる「固定資産税の軽減措置の特例」の対象から外れてしまうことになります。
この軽減措置は、200㎡以下の部分の土地の固定資産税は6分の1に、200㎡を超える部分の固定資産税は3分の1に軽減されるという節税効果の高いものです。
これが適用されないと、固定資産税の負担が大きくなるため、なるべく早く状況を改善しなければいけません。
しかし、空き家の状態を改善するには大規模なリフォームや建物の解体が必要となるケースも多く、費用面の問題もあってすぐに改善できないこともあるでしょう。

売却も検討する

空き家の管理には費用と手間がかかるため、それができない場合は売却も視野に入れるのがおすすめです。
劣化が進んでいる建物でも、そのままの状態で売却できるケースもあります。
まずは不動産会社に査定を依頼し、いくらで売れそうか、どのような売却方法にすれば良いかを検討しましょう。

この記事も読まれています|空き家を現状のままか更地で売りたい!メリットと売却にかかる費用を解説

まとめ

空き家の種類とはなにか、また、増加率の高い空き家の種類、空き家を放置するとどうなるかについて解説しました。
空き家の管理は簡単なことではありませんが、放置していると近隣住民からの通報をきっかけに特定空家に認定されるなどのリスクがあるため、早めの対処が必要です。
周南市の不動産売却なら「ハウスドゥ周南城ケ丘店」へ。
地域密着の情報量と宣伝力で買い手を見つけます。
まずはお気軽にご相談ください。


周南市で不動産売却を考えている方はこちら!


ブログ一覧ページへもどる

まずはご相談ください!

0120-927-118

営業時間
10:00~18:00
定休日
第2・4・5火曜日、水曜日

関連記事

売却査定

お問い合わせ